看護師資格が使える珍しい求人、珍しい仕事

看護師の職場と言えば、病院やクリニックがすぐにイメージされると思いますが、他にも看護師資格があれば働ける仕事がたくさんあります!中には少し珍しいと感じる求人や仕事もありますので、ぜひチェックしてみてください。気になる仕事があれば、挑戦してみるのもおすすめ!看護師資格を生かして、新しキャリアが拓けるかもしれません。
Contents
看護師資格が使える珍しい求人って?どんな珍しく仕事がある?
看護師資格が使える珍しい求人、珍しい仕事をご紹介しています。
「病院やクリニック、介護施設」以外の職場で働くことに興味がある、という看護師さんも多いかもしれません。
このまま今の病院で働き続けるキャリアで良いのかな…?
と迷っている看護師さんもいらっしゃるかもしれません。
とにかく病院以外で働きたい!
という看護師さんも多いかもしれません。
本記事では看護師資格が使える珍しい求人、珍しい仕事をご紹介しています。
珍しい仕事で働くメリットやデメリットについてもご紹介をしています。
合わせて、どうやって看護師資格を生かして働ける珍しい求人を探すか、といった方法もご紹介しています。
ぜひご参考にしていただけると嬉しいです。
看護師資格が使える珍しい求人、仕事を紹介
看護師の職場としては真っ先に思い浮かぶのはやはり病院でしょう。
しかし、その他にも看護師が活躍できる職場はたくさんありますし、人材の需要があります。
中にはあまり一般的ではない看護師資格を生かして働ける職場もあります。
ここでは看護師資格が使える珍しい仕事、レアな仕事も含めてご紹介しています。
もし病院以外で看護師の資格を生かして働ける職場をお探しになりたい場合には、ぜひ参考にしてみてください。
イベントナース
ライブやコンサート会場などの音楽イベント、他には花火大会、展示会といった各種イベント会場に設置された救護室に待機し、参加者、来場者、スタッフなどのケガ、急病などの応急処置にあたるのがイベントナースです。
水泳大会、サッカー大会、ダンス、マラソンなどスポーツイベントなどでも募集があります。
イベントナースは基本的には週末や祝日など、多くの人が来場できる日に仕事となります。
また1日から数日でのイベントナース募集が多いため、看護師単発バイトとしても人気があります。
シップナース
シップナースという働き方もあります。
クルーズ船や貨物船などの船に乗り込んで仕事をするのが特徴です。
クルーズ船の周遊の場合、数ヶ月にも及ぶような長期の旅程もありますから、体調を崩す方も中にはいます。
長期ではなくても短期であっても、海の生活で体調を崩す方はいるものです。
そうした場合、シップナースが応急処置などにあたることになります。
乗客のみならず、船員の健康管理も行う重要なポジションです。
海外のクルーズ船の場合、乗客する人数も多くなるため看護師も複数名乗り込んで仕事にあたることになります。
シップナースとして働く場合、雇用先によっては医療英語や日常会話ができるレベルの英語力が求められますので、応募条件を確認されるとよいでしょう。
健康スポーツナース
「健康スポーツナース」は2010年に日本健康運動看護学会によって創設された資格です。
子どもから高齢者まで、スポーツや運動に関わる救護やサポート、健康相談などを行う役割を担っているのが健康スポーツナースです。
健康スポーツナースの仕事は大きく分けて4つあります。
「学校や地域で実施している運動器検診に参加し、子どもから高齢者の運動機能評価や相談の実施」
「病院や介護施設、健康教室などで健康づくりの一環として転倒防止指導、ロコモティブシンドローム・生活習慣病の予防指導」
「スポーツクラブなどで地域住民に対する健康指導」
「スポーツイベントにおける救護」
前述したイベントナースではスポーツ救護の看護師も募集が見られますので、健康スポーツナースの資格は必須ではありません。
ただ、資格を持っていることでスポーツ関連の仕事は応募しやすくなるでしょう。
ツアーナース
小中学校の修学旅行やスポーツ合宿、社員旅行、介護が必要な方の旅行や結婚式、墓参りなどに付き添いをするといったお仕事もあります。
参加者の体調管理や急病・ケガの対応を行う看護師のことです。
ツアー先で必要があれば病院搬送時の付き添いもします。
ですから事前準備として旅行先、合宿先の医療機関などもしっかり確認しておくといったことが大切になります。
修学旅行の場合には、旅行先にもよりますが旅行気分を味わえることもあり、とても人気が高い看護師バイトです。
ツアーナースの仕事も日程は様々。
1泊2日から4泊5日といった日程のお仕事まであり、ある程度の勤務日を確保できる看護師でなければ難しいです。
ツアーナースの仕事は、特に参加者にケガ、病気がなければ楽しい仕事になるでしょう。
逆にインフルエンザなどが参加者に広がってしまう場合には、寝る間もなく対応することになる、など差が大きな仕事でもあります。
ただ各地の観光地や名所に行くこともできる仕事でもあり、旅行が好きな看護師さんや子供が好きな看護師さんからはとても人気が高い仕事です。
ディズニーランドで働く看護師(ナースキャスト)
ディズニーランドが好き、ディズニーシーが好き。
ディズニーリゾートで働きたい、といった看護師さんからとても人気が高いのがナースキャストです。
ナースキャストは東京ディズニーリゾートの救護室に常駐する看護師。
ゲストやキャストの応急手当や看護を担当します。
医師は常駐していませんので、ナースキャストができる限りの処置を行うことになりますし、病院搬送の判断もすることになります。
(病院搬送の付き添いをすることもあります)
ナースキャストの募集条件は、
土日を含む週5日勤務
正看護師免許+病棟での実務経験
となります。
また正社員ではなく非正規雇用になりますので、そこも了承の上で働くことが必要です。
時給は令和5年7月3日時点で1630円~2238円(時間帯により異なります)。
応募はディズニー公式サイトから。
ただし、募集休止中のこともあります。
テーマパーク救護室で働く看護師
遊園地やテーマパークなどのレジャー施設でも医務室や救護室で働く看護師募集を出していることがあります。
意外と園内に救護室を設置しているテーマパークは多いです。
ゲストが急に体調を崩したり、ケガをしたり。
夏場であれば、熱中症、熱射病といったことも日によっては多くなるでしょう。
正社員ではなく、パートやアルバイトといった雇用形態になります。
コールセンターの看護師
コールセンターの看護師として働く道もあります。
例えば、保険会社、製薬会社などはお客様からの質問に対応するためにコールセンターを設けていることがあります。
看護師が配置され、お客様から体調についての質問や病院を受診した方が良いのかどうか、といった質問に対応します。
必要に応じて医師に電話を回したりなど、保険会社や製薬会社によって対応も異なります。
電話でのヒアリング能力も重要ですが、話の内容から回答を考える必要があり、臨床経験3年以上などを求められる求人が多いです。
相談内容は多岐にわたりますから、コールセンターの看護師として採用された後も勉強は重要になってきます。
勤務先によっては夜勤もあります。
Wワークで夜勤のコールセンターの看護師としてアルバイトする方もいます。
企業の健康管理室
企業の中には健康管理室を設置しているところもあります。
産業看護師としての勤務となります。
産業看護師の役割としては、勤務先の企業の健康指導、ケガ、急病の際の応急処置、メンタルヘルスケアなどです。
産業看護師として働くメリットは、企業の勤務日に合わせた働き方となるため、基本的には土日祝が休み、さらにはゴールデンウイーク、お盆、年末年始も連休となることです。
健康管理室を持つ企業は規模が大きい企業が多いため、休日も多く、福利厚生も充実していることも魅力といえます。
また大手企業の産業看護師として勤務する場合、高給与も期待できます。
とはいえ求人数は少ないため、産業看護師として転職するのは狭き門といえます。
保育園看護師
日勤で働きたい、さらには子供が好き、といった看護師さんにおすすめなのが保育園看護師です。
保育園看護師の役割は、
- 子供たちの健康管理
- 感染症対策・衛生管理
- 保育士への保健指導
- 保護者への保育指導
- 保健だよりの作成
- 身体測定などの対応
- 保育業務のサポート
- 保護者からの相談対応
などです。
看護師としての仕事の他にも保育業務の補助に入ることも多いため、子供が好きな看護師さんにとっては、子供たちの成長を見守りつつ一緒に触れ合う時間も多いためとてもやりがいのある仕事になる可能性が高いです。
中には医療的ケア児を受け入れている保育園もあり、看護師は医療職としてのスキルが求められることになります。
児童福祉施設
児童福祉施設で働く看護師です。
児童福祉施設とはどういった施設のことを指すかというと、児童福祉法に規定されている以下の14施設のことを指します。
満18歳未満の児童が利用する施設です。
- 助産施設
- 乳児院
- 母子生活支援施設
- 保育所
- 児童厚生施設
- 児童養護施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
- 知的障害児施設
- 知的障害児通園施設
- 盲ろうあ児施設
- 肢体不自由児施設
- 重症心身障害児施設
- 情緒障害児短期治療施設
夜勤の有無は施設にもよります。
大変さもありますが、やりがいのある仕事がしたい、とこうした児童福祉施設での仕事を選ばれる看護師さんもいらっしゃいます。
看護学校の教員
看護学校の教員になる、という道もあります。
看護教員になるには臨床経験5年以上が必要となり、さらには看護教員養成講習会を受講するか、大学で教育に関する科目を履修して卒業することが必要になります。
夜勤がなく休日もしっかり取れる働き方に魅力を感じる看護師さんは多いのではないでしょうか。
授業の準備など大変さはありつつも、未来の看護師を育てるという、やりがいの大きさがあります。
治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーター(CRC)は製薬会社が新薬を開発する際、最終段階で人体への有効性と安全性を確認するために「臨床試験(=治験)」をおこないますが、その時に調整役となります。
治験コーディネーターは様々な人と関わる仕事です。
製薬会社の臨床開発モニター(CRA)や、治験を実施する医療機関の医師(治験責任医師、治験分担医師)、各部署(治験事務局、医事課、薬剤部、検査部、看護部)と協力して治験を進め、被験者となる患者さんをサポートします。
そのためコミュニケーション能力や調整力は必要不可欠といえます。
看護師はCRCへの転職に有利と言われますし、製薬会社の中には看護師資格を持っている人を優先的に採用するケースもあるようです。
日勤、土日祝が休みの仕事をしたいといった看護師さんは、治験コーディネーターへの転職も検討されてみると良いかもしれません。
臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニター(CRA)は治験(臨床開発試験)が正しく円滑に行われているか、製薬会社側の目線で治験の進行をモニタリング(監視)を行います。
勤務先は、
・製薬会社(医薬メーカー)
・CRO(受託臨床試験実施機関)
となります。
CROは、製薬会社から治験の実施を委任された業務の一部を代行・支援する企業のことです。
CRAも土日祝が休めることが多く、夜勤のない働き方になります。
CRCとは異なり、CRAは被験者とは関りがありません。
CRAもコミュニケーション能力が重要とされる仕事です。
看護師は医療関係者とのコミュニケーション能力が優れていると考えられることから、優先して採用を検討してもらえるケースが多いといえます。
医薬品の開発を通して医療の発展に寄与したい、と考える看護師さんにもおすすめの仕事です。
自衛隊看護師
自衛隊看護師とは自衛隊に所属する看護師です。
身分は特別職国家公務員となります。
自衛隊で看護業務を行うことはもちろん、被災地に派遣された自衛官の看護、他には被災者への支援。
また必要に応じて海外へ派遣されることもあります。
国連平和維持活動(PKO)に参加することもあります。
看護師でありながら、射撃訓練や戦闘訓練なども行うため、体力が必要です。
転勤が多いことも特徴と言えるでしょう。
自衛隊看護師になるには3つ方法があります。
- 防衛医科大学校看護学科に入学・卒業する方法
- 一般曹候補生として入隊後、准看護師資格を取る方法
- 自衛隊看護師に中途採用で応募
医療系ライター・メディカルライター
看護師資格、経験を活かして働くことができるのが、医療系ライター・メディカルライターの仕事です。
専門知識が必要な記事を作成して欲しいクライアント(看護師転職サイト、オウンドメディア、記事作成会社)などは多く、クライアントを上手く見つけることができれば1文字3円以上で仕事を安定して得ることができます。
在宅で働くことができ、時間を自由にして記事作成に取り組むことができるため副業として医療系ライター・メディカルライターで働く看護師さんも多いです。
また本業としてフリーランスになり活躍される方もいます。
クラウドソーシングサービスを利用して実績を積む方が多いです。
看護師の職場は病院以外にもある
ここまでにご紹介したように、看護師資格を生かして働くことができる病院以外の職場はたくさんあります。
もちろんすぐに採用されるのは難しい仕事もありますが、様々な職場は病院の他にもある、ということがお分かりいただけたと思います。
職場によって求められる役割も異なりますし、仕事内容も変わってきます。
看護師の資格、経験、スキルを活かして病院以外でも活躍したい、自分の求めるライフスタイルが実現できる働き方を模索したい、といった場合にはこうした職場も転職先として検討してみてはいかがでしょうか。
後ほど、こうした職場からの求人を探すのに役立つ求人サイトなどもご紹介します。
看護師資格が使える珍しい仕事で働くメリット
ご紹介したような看護師資格が使える珍しい仕事で働くメリットをご紹介します。
職場によっては以下にご紹介する以外のメリットもありますので、転職して自分にとってどんな仕事上のメリットや、やりがいがあるか、といったこともお考えになってみると良いと思います。
命に関わる業務が少ない
病院など医療機関で働く場合や、高齢者施設で働く場合には、看護師は命に関わる業務を担当することも多くなります。
そのプレッシャーの重さから、看護師を辞めたい…と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
上記にご紹介した仕事のほとんどは、命に関わることが業務上少ないため、その点に働きやすさを感じる看護師さんは多いのではないでしょうか。
基本的には急変などの起こる可能性は低いでしょう。
イベントナースなどは急な病気、ケガといった対応はありますが、重大な病気の対応などはめったにないと言って良いでしょう。
保育園看護師は小さい子供を対象としますから、気を付ける場面は増えるかもしれませんが、病院と比較をすると命に関わる場面は少ないと言えるでしょう。
命に関する業務のプレッシャーが少ない仕事に就きたい、とお考えの看護師さんは、上記のような病院以外の職場も検討されると良いかと思います。
夜勤が無い仕事が多い
病院以外の職場の多くは、日勤での勤務です。
コールセンターの看護師や乳児院など、夜勤がある職場もありますが基本的には夜勤なしで働ける職場が多いです。
看護師として夜勤が辛い…という方には、日勤のみ夜勤なしの職場は魅力的に感じられるのではないでしょうか。
夜勤が無い生活はプライベートと仕事を両立しやすく、家庭とも両立しやすいでしょう。
看護技術以外のスキルが上がる
病院以外の職場で働く場合、看護スキルについては向上が難しくなるかもしれませんが、それ以外のコミュニケーション能力であったり、営業スキル、パソコンスキル、分析能力などは向上が見込めます。
もちろん転職する職種によりますが、その職種に対しての専門性が高まっていきます。
看護師資格が使える珍しい仕事で働くデメリット
それでは看護師資格が使える珍しい仕事で働くデメリットには、どういったものがあるでしょうか。
看護技術の向上が難しい
病院以外で働く場合、看護技術の向上がどうしても難しくなってしまいます。
そのため、将来的に病院に戻って働くつもりがある方は、あまり長いブランクを空けずに病院看護師として転職をする必要があるでしょう。
職場によっては残業が多い
看護師として残業の多さが辛くて辞めたい…と考えている方は、転職先が残業が多い職場かどうかというのはしっかり確認した方が良いです。
職場によっては、病院で働いていた以上に残業が多くなる可能性があります。
繁忙期は超忙しい場合もありますから、常に定時で退勤したいなど希望があるようでしたら、労働環境をしっかりと事前に確認することが必要です。
自分ひとりで判断する必要がある
病院やクリニックなどで働く場合には、看護師は自分以外にもいるものです。
しかし、看護師資格が使える珍しい仕事で働く場合には、その多くが看護師は1名勤務、といったケースが多くなります。
そのため自分ひとりで判断して対応することになるため、それがプレッシャーになる可能性があります。
年収が下がる可能性がある
病院の看護師として働く場合、夜勤ありで働いている方も多いでしょう。
夜勤手当があるからこそ年収が上がります。
看護師資格が使える珍しい仕事で働く場合には、夜勤が無い職場も多く、場合によっては転職して年収が下がるケースも多くなることが予想されます。
年収ダウンをしたくない場合には、しっかりと転職後の年収を確認することが必要です。
看護師資格が使える珍しい求人を探す方法
ここまでご紹介したような看護師資格が使える求人を探す方法としては、
- 企業の採用ページで求人情報を得る
- 転職エージェントで探す
- 派遣会社で探す
といった方法がおすすめです。
転職エージェント、派遣会社を利用する場合には、看護師に特化した会社を利用するとよいでしょう。
一般の求人サイトなどでは見ないような、レアな看護師求人が見つかることがあります。
求人数が多い転職エージェントや派遣会社を利用されるのがおすすめです。
看護師に特化した転職エージェントとしては、
などがあります。
病院以外の求人を取り扱っているタイミングもありますので、まずは相談してみてはと思います。
また病院についても今よりも好条件、希望の働き方ができる職場も探してもらいつつ、といった方法も良いかもしれません。
看護師に特化した派遣会社としては、
などがおすすめです。
まとめ 看護師が活躍できる職場は増えている
このように、看護師が活躍できる職場は、病院以外にも多く増えています。
職場によって働き方も様々。
仕事内容も異なりますし、やりがいを感じる部分もお一人ずつ違うと思います。
看護師が活躍できる職場は多く、様々な選択肢があります。
ぜひ看護師資格を生かして、自分らしくイキイキと働ける職場をお探しになってみてください。