介護職のストレスの原因は?解消法・対処法

介護職としてやりがいをもって仕事をしていたはずなのに・・・いつの間にか、介護の仕事に大きなストレスを感じるようになってしまっていて。最近だと仕事を辞めたいと考えることも。介護職のストレスの原因に対して、上手い解消法・対処法を知りたい
どんな仕事にもストレスはつきものだと言えますが、介護職のストレスの原因、解消法・対処法はどのようにするとよいのでしょうか?
介護の仕事はやりがいがある一方で、悩みやストレスを抱えている人も多いと思います。
ストレスから仕事を辞めたい、と考えている人もいるのではないでしょうか。
介護職のストレスの原因は?解消法・対処法についてご紹介します。
Contents
介護職のストレスの原因
介護職がストレスを感じる原因、主な原因をまず最初にご紹介します。
主にストレスを感じているのは、どういったことでしょうか。
介護職としてストレスを感じていることを明らかすることで、対処法を考えることができるようになります。
人間関係
介護職として働く中で、職場の人間関係がストレスとなる人は多いようです。
退職理由としても、
「人間関係」
は上位にあります。
人間関係は複雑になることもあります。
同僚、上司のと人間関係。
上長に相談したくても、上長との人間関係が大きなストレスだと相談すること自体が辛いです。
介護施設での仕事は少人数でチームを組んで働くこととなるため、逃げ場がないと感じるかもしれません。
実際、少人数で働く介護施設も多いでしょう。
介護職は施設によりますが、10代~60代まで幅広い年代が働きます。
年代が違えば、価値観も大きく異なります。
コミュニケーションを取ることがストレスとなることもあるでしょう。
苦手な人と一緒に夜勤をする、といった場合には大きなストレスです。
介護職 利用者とのストレス
感情労働と言われる介護職の仕事。
利用者との対応で理不尽に怒られたり、コミュニケーションが上手く取れなかったり、利用者からのご家族から納得のいかないクレームを受けたり・・・
特に認知症の利用者の場合には意思の疎通が難しいことも多いでしょう。
そうした場合、介護職の方が感情を抑えて仕事を続けていくことになります。
利用者の対応の難しさは解消することが難しく、ストレスが溜まり続けていくことになりやすいです。
人手不足による負担の大きさがストレス
介護業界は人手不足、とよく言われますし実際に日常業務にも支障が出ている施設もあるかもしれません。
増加する高齢者の数に比例して、介護施設も増えています。
地域によっては介護職の取り合い、といった状況にもなっています。
そのため、職場によっては本来いるべき人数よりも少ない介護スタッフで業務を日常的に行わなければならず、大きな負担を感じているかもしれません。
人が定着しない職場だと、さらに大変です。
新しいスタッフが入職しても、すぐに離職してしまう。
慢性的な人手不足は、
- 残業時間が増える
- 休憩が取れない
- 休みが取れない
といった労働環境の悪化につながります。
こうした職場で働いていたら、ストレスが溜まってしまいます。
給料が安い
仕事は毎日忙しい、人手不足もあり業務量も以前よりも増えている。
しかし、給料は安い。
労働の対価として見合っていないのではないか・・・
そうした給与への不満を持っている方も多いでしょう。
介護職員の給料・年収は全職種と比較して低いです。
それも介護業界が人手不足となっている原因です。
介護業界で給料を上げる方法として、資格取得があります。
しかし、介護資格を取得しても年収がそこまで上げるかというとそうでもなく、結局は給料が安いという不満を抱えていることになりやすいです。
介護職の給料も施設によって差があります。
体力的にきつい
介護職の仕事は体力が必要な仕事です。
夜勤もありますから、生活リズムが崩れてしまい体調を崩すこともあるでしょう。
要介護度の高い方の介護を行っていることで、身体的な負担から腰を痛めたり、膝を痛めたりといったことも。
体力的な負担が大きく限界を感じている方もいるかもしれません。
介護の仕事を続けるには、体力的にむりかもしれない。
そうしたストレスを感じてしまい、介護職を辞めて違う仕事に転職をしようと考える方も少なくありません。
職場の理念、経営方針が合わない
職場の理念、経営方針と自分の考え方が合わない場合、大きなストレスを感じながら働くことになります。
もっと利用者に寄り添った介護をしたいと思っていても、施設側が効率重視で関わる時間を最小限にして業務を行う方針を取っていると、ストレスが溜まりやすくなります。
少人数で利益を確保するう方針も合わせてある場合、業務負担も大きくさらに大きなストレスを抱えることにもなりやすいです。
施設側との価値観の違い、考え方のズレを感じてしまうと、働くモチベーションが低下します。
仕事を続けていくことに辛さを感じ、解消できないストレスとして蓄積することになります。
介護職のストレス解消法・対策
ストレスの多い介護職の仕事。
過度なストレスは心身にも悪影響を及ぼしてしまいます。
そして限界を迎えてしまいます。
そうならないためにも、ストレスに対処することが大切です。
リフレッシュしてまた仕事に取り組めるように、自分に合ったストレス解消法を見つけてください。
睡眠をしっかり取る
睡眠不足は、デメリットしかありません。
また睡眠不足は集中力の低下、体調不良の原因ともなります。
マイナス思考にもなりやすいです。
集中力の低下から仕事のミスが積み重なると、同僚や上司、ご利用者から怒られることも増えるでしょう。
続いてしまうと、やる気の減退にもつながります。
介護の仕事が向いていないのでは、とも悩むことにもなります。
睡眠不足による疲れからストレスが増大し、不安が増すことも。
しっかり眠ることで、ストレスから身を守ることができます。
介護の仕事は夜勤もありますから、生活リズムが崩れがち。
睡眠時間を確保するのは難しいかもしれませんが、眠りにつきやすいように生活習慣を工夫したり、質の良い睡眠をしっかりとれるように寝具、枕を変えるのもおすすめの方法です。
適度な運動をする
ストレス発散には運動も効果的です。
運動と言っても、運動をする必要はありません。
ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。
運動をすることでセロトニンが分泌されて精神的に安定し、リラックスできます。
ストレッチをするだけでも効果があります。
隙間時間に取り入れるだけでも、気持ちが変わってくると思います。
日常生活に運動を取り入れるのはおすすめです。
悩みを人に話す、相談する
ストレスを溜めこんでいると、いずれ爆発します。
誰かに話をするだけでも、気が晴れるもの。
仕事のことで悩みを抱えている場合、一人で抱え込まずに人に話してスッキリしましょう。
とはいえ、人にそうした話をすると負担をかけてしまうから気が引ける・・・そうした真面目な方も多いかもしれません。
しかしストレスをずっと溜めこんでいると、心身に悪影響が出始めてくる可能性もあります。
家族や知人、少しでも愚痴を聞いてくれる人を探してみてください。
できるだけ抱え込まず、話をしてストレスを外に出してしまいましょう。
趣味に打ち込んでみる
介護の仕事と家との往復、という毎日になっていませんか?
ストレスを解消する場がありません。
仕事が終わったあと、休日に打ち込める趣味を見つける方法もおすすめです。
打ち込める趣味があると、気持ちがリフレッシュできてストレス解消につながります。
好きなことを楽しむ時間を確保しましょう。
自分の趣味に集中できる時間があるかないかで、リフレッシュの度合いは全然違うと思います。
趣味が無い・・・といった方は、興味を持てることを試してみてください。
ストレスが大きく、介護の仕事が辛い
介護の仕事は体力的、精神的に大きな負担がかかり、ストレスを感じやすいと言われます。
さらに、真面目な人ほど仕事でストレスを溜めてしまいがちです。
ストレスを発散させることが重要です。
ストレスを蓄積させ続けているといずれは爆発してしまいます。
介護職として働いていて、ストレスを受ける原因を明確にすることが大切です。
労働環境であれば、改善できるかどうか対策を検討してみてください。
上司に相談することで改善できることもあるかもしれません。
入居者との人間関係でストレスを感じている場合、他の職員と担当を代わってもらうなども対策となります。
職員同士の人間関係の場合には難しいところもありますが、これも上司に相談して、シフトが合わないように考慮してもらうなど、できるかもしれません。
違う業務を担当するなどでも、かなり違ってくるでしょう。
苦手な相手と夜勤に一緒に入るのは辛いですよね。
対応してもらえるよう交渉するとよいかもしれません。
ブラック介護施設で働く時の介護職のストレス
ブラック介護施設で働くとストレスは増大します。
労働環境も悪いですし、合わせて職員同士の人間関係も悪いことが多いのです。
サービス残業もありと、介護職のストレスは増大します。
加えてどうしてこんなブラック介護施設を選んでしまったのかと自分を責める感情も生まれるかもしれません。
仕事のストレスの原因は職場環境が大きいです。
職場環境が良いと、ストレスをそこまで強く感じないでしょう。
ブラック介護施設は職場環境が悪いため、日々強いストレスを感じてしまいます。
人数が少なくても、休憩時間など工夫して確保することに取り組むことはできるはずです。
そうした取り組みもなく、休憩時間がろくに取れないことが常態化している。
労働基準法が守られておらず、また守ろうという気配もない、といったことであればブラック介護施設といって良いかもしれません。
介護職はストレスへの対処法が大切
介護の仕事はやりがいのある仕事です。
仕事をこれからも続けていくために、ストレスに対処したい、と考えている介護職の方も多いと思います。
ストレスの原因を明らかにすることが大切です。
原因が分かれば、対策を取りやすくなります。
いくら考えてもストレスの原因が明らかにならない、でも辛い、といった場合には介護職自体が向いていない可能性があります。
介護職のストレスの原因の多くは、人間関係、人手不足からくる過重労働、経営理念とのズレ、といって良いでしょう。
どうしてもストレスを改善する方法が無い、このまま働くのは限界かな・・・と悩んでいる場合には、転職という選択肢も考えた方が良いかもしれません。
転職は逃げの選択肢ではありません。
介護職の労働環境は、職場によって大きく異なります。
ただし、退職理由を明確にして、次の職場選びの基準とすることが必要です。
再び同じ状況に陥ることがないようにしなければなりません。
転職する場合には、転職によって改善したいことを明確にして、職場選びのための情報収集を行う必要があります。
転職先探しには、内部情報に詳しい転職エージェントを利用する方法が良いでしょう。
介護業界に特化した専門の転職エージェント
転職活動をする際、情報収集に便利な、介護業界に特化した転職エージェントをご紹介します。
⇒ 介護レポ
⇒ マイナビ介護職
などがあります。
情報収集にぜひ活用してみてください。
介護職が発症しやすい「燃え尽き症候群(バーンアウト)」とは?
介護職が発症しやすい症状に、
燃え尽き症候群(バーンアウト)
があります。
燃え尽き症候群とは、それまで熱心に仕事に取り組んでいた人が、燃え尽きたかのように仕事に対しての意欲を失ってしまうことを言います。
どういった方がなりやすいかというと、仕事に対して真面目、熱心に取り組んでいた人がなりやすいともいわれます。
燃え尽き症候群の症状
肉体的症状として表れやすいのは、
- 不眠
- 食欲低下
- 吐き気
- 息切れ
- めまい
- 高血圧
- 胃腸の障害
と言われます。
精神的症状としては、
- 仕事に対しての意欲が低下する
- 自信を喪失する
- 無関心
- 脱力感
- 怒りっぽくなる
などが表れやすい、と言われます。
燃え尽き症候群を予防するために重要なのは、心の余裕をなくさないことだと言われます。
そのためにも休日には心も体もしっかりリフレッシュすることが大切です。
一人で抱え込まず、誰かに悩みを話すこと、相談することも予防に大切です。
介護職のストレスが限界、仕事を辞める選択肢もあり
介護職としての仕事にやりがいを感じているけれど、最近のストレスの大きさに耐えらえそうもない、限界を感じていて仕事を辞めたい。
その際、職場を辞めて介護の仕事は続けたいのか、介護職を辞めて違う仕事をしたいのかを考えてみる必要はあります。
職場が変わると労働環境はかなり変わることがあります。
ホワイトな働き方ができる介護施設も中にはありますし、夜勤無しで働いてみるといった働き方の前提条件を変えることも可能です。
給料との折り合いも考える必要はありますが、介護業界の中で色々な働き方を模索することは可能です。
これからどういった働き方をしていきたいかを考えて、転職活動に取り組むのもありといえます。
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